子宮のがんは2種類に分かれている。子宮けい部と呼ばれる所に出来るのが、子宮けいがん。そして子宮体部と呼ばれる所に出来るのが子宮体がん。子宮けいがんは主な原因がウイルスで、2年に1度の検診や、予防のためのワクチン接種が国で推奨されている。ただ子宮体がんは、女性ホルモンが原因とされるケースが多い。そして子宮けいがんのワクチンのような特有の予防方法は確立されていない。また国が指針として定めている検診もない。この子宮体がんにかかると子宮をすべて摘出することが標準治療とされている。国立がん研究センターの統計を見ると、子宮体がんは2020年、1万7779人と子宮けいがんよりも7000人余り多くなっているというデータもある。患者数は40代から増え始めて、最も多いとされるのが50代と60代だが、この年代が最も注意が必要といえる。