中国軍はきのう、台湾周辺で軍事演習を行ったと発表した。台湾の頼清徳政権への圧力とみられている。中国軍はきのう、台湾を取り囲む形で軍事演習を行い、夕方に「部隊の作戦能力を全面的に検証した」として演習の終了を発表した。演習に空母も参加したほか、中国海警局も台湾周辺でパトロールを行ったとしている。一方、台湾国防部は、無人機を含む中国軍機125機などを台湾周辺で確認したと発表した。台湾では今月10日、建国記念日にあたる「双十節」の式典で、頼清徳総統が「中国に台湾を代表する権利はない」などと述べていた。演習は、「台湾は中国の一部だ」との中国の主張を否定する頼政権に対する圧力だとみられている。