リスキリングをやらなければならないのは、技術的失業がある。AIなどテクノロジーが進化することにより結果的に生産性があがるが、人間の仕事が自動化され結果的に失業することを技術的失業と言う。世界の雇用の4分の1が生成AIに代替される可能性があるという研究結果も出ている。リスキリングは、無くなっていく仕事から成長分野への仕事に移っていくのが目的なので、成長分野のスキルを身につけるのが重要。今はデジタルが主流になっているが、脱炭素化に向けたグリーン分野、日本においては介護、健康分野なども大きくなっているという。中高年は、これまでの知識や成功体験の棚卸しをし、今後使われなくなってくる部分を意識的に手放していくことも重要だという。スマホを使い慣れていくのと同じようにデジタルツールに楽しく使い慣れていくのも大事だという。また、副業や兼業、ボランティアも視野にスキル習得のチャンスがあるという。一方で、中小企業からは従業員が転職するのではという声が上がっている。学びっぱなしになる環境が良くないため、学習環境を用意し実践環境も作る。最後にそこに対して昇給・昇格という給与との紐づけまでやると従業員が定着する仕組みになっている。時間がないという意見に対し、非生産的な業務を手放していくような努力が最終的には必要になってくるという。最新の調査で、日本はキャリアについて考えたことはないという人が34.1%と諸外国と比べ3倍以上と高い。
