中国の全国人民代表大会の常務委員会は昨日、秦剛外相の解任を決め後任には前の外相で外交統括する王毅政治局員を任命したと発表した。松野官房長官は中国政府部内の人事について日本政府として応える立場にないとした上で、中国との間では主張すべきは主張し責任ある行動を強く求めつつ諸懸案も含め対話をしっかりと重ね共通の課題については協力する建設的かつ安定的な日中関係を日中双方の努力で構築していくことが重要であり、王毅氏を含めあらゆるレベルで緊密に意思疎通を図っていきたい」と考えている。記者団から福島第一原発に溜る処理水を薄めて海に放出する計画に与える影響について問われたのに対し、国際原子力機関の報告書の結論を踏まえ高い透明性を持って国際社会に説明していく考えで、中国側には引き続き科学的根拠に基づいた議論を行うよう強く求めていくと述べている。アメリカのブリンケン国務長官は「外相の任命は中国の主催で決めることで、秦剛氏とは建設的な対話を行った幸運を祈りたい、誰がカウンターパートであろうと協力していく」と語っている。
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