イランの核開発をめぐってIAEA(国際原子力機関)の理事会が本部のあるオーストリア・ウィーンで始まった。今年6月、イランの核施設がイスラエルとアメリカに攻撃されてから定例の理事会が開かれるのは初めてで、イランがIAEAへの協力をほとんど停止する中、理事会ではイランと欧米側との間でどのような議論が行われるかが焦点となっている。IAEA・グロッシ事務局長は3か月前からイランでの査察を行えず、高濃縮ウランの貯蔵量を把握できていないことを明らかにした。査察が遅れているのはイラン側の対抗措置が理由としている。グロッシ事務局長はIAEA理事会への報告で、テヘランやウィーンでの協議を通じてイラン側と協力する用意があるとする一方、イランがIAEAの保障措置協定を完全に順守しなければIAEAはイランの核計画にいかなる保障も与えないとしている。一方、イラン外務省の報道官はIAEAの報告について「検討した上で理事会に返答する」としている。これまでにIAEAとの間で3回の協議が行われ、合意には至っていないが進展はあったとしている。新たな合意に向けて次回の協議に期待するとしている。また先週、カタール・ドーハで開かれたアラグチ外相とEU・カラス上級代表との会談について有意義であったとしながらも「EU側が強硬な姿勢を改めることを期待する」と述べた。イラン外務省としてEU側との協議は続ける姿勢だが、次の協議は未定。
URL: http://www.iaea.org/
