ウクライナ侵攻が始まってから3年となった24日、国連総会と安全保障理事会で、ウクライナ情勢を巡る決議が採択された。際立ったのが、アメリカの立場の転換。バイデン政権ではヨーロッパとともにウクライナを支援してロシアを批判する立場を取ってきた。しかし今回は違った。それを物語っていた1つが、アメリカが提出した決議案。紛争の早期終結を求める内容で、ロシアに批判的な「侵攻」という文言は含まれていなかった。ロシアはこれを歓迎、一方ヨーロッパは反発した。安保理では採択されたが、イギリス、フランス、デンマーク、ギリシャ、スロベニアのヨーロッパ5か国が棄権をしている。国連総会ではフランスなどが修正案を提案。「ロシアによるウクライナへの全面的な侵攻」という文言が盛り込まれ、こちらが採択された。アメリカは棄権している。