ユネスコの無形文化遺産に日本の伝統的酒造りが登録される見通しとなった。酒とは日本酒、焼酎、泡盛などを指しているという。10年ほど前と比べると日本酒の輸出額はおよそ4倍に伸びており、欧米でもSAKEという言葉が広く知られているしアジア各国では高級酒として富裕層を中心に人気を集めてきた。今回、日本政府は日本酒や焼酎、泡盛などの伝統的な酒造りについてこうじを使って発酵させる手作業の技術で日本各地の気候や風土に合わせて酒造りの職人である杜氏や蔵人らによっておよそ500年前から受け継がれてきたものということで無形文化遺産への登録を提案してきた。ユネスコの評価機関が登録することが適当だという勧告を出したため来月の政府間委員会で正式に決まる見通し。2013年には和食が無形文化遺産に登録されて話題になったが農林水産省によると海外の日本食レストランの数が登録後、4年間でおよそ11万8000店と2倍以上に増加したというデータもあり、和食が世界から高く注目されている。今年は円安も追い風となり日本を訪れる外国人客もコロナ前を上回って過去最多に迫るペースだということなので、酒造りの関係者は更に認知度が高まったり市場が拡大することに期待を寄せている。