国連総会で米国・ニューヨークを訪問している上川陽子外務大臣は中国の王毅外相と会談した。中国・深センでの日本人児童の刺殺事件などについて協議した。上川大臣は「日中関係の基礎は何よりも両国の国民交流にこそある」と述べて事件への強い懸念を示した。一方、王外相は冒頭事件については一切触れず「互いの理解増進や中日の戦略的互恵関係の前進にとって会談は有意義だ」と述べるにとどまった。上川大臣は事件の動機解明や現地日本人の安全確保の具体的措置を求めたとみられるほか、中国の日本人学校の警備強化を実施する考えを伝えたものとみられる。