シリアで独裁政権を築いたアサド政権が崩壊。きょうは国連担当の鴨志田委員と解説する。ジャウラニ指導者は暫定政権の首相と外相、国防相を任命するなど新しい国造りでも中心的役割を担っている。シリア解放機構はアルカイダから派生したイスラム武装組織で、国連・アメリカ・EUなどがテロ組織に指定している。ジャウラニ氏は、イスラム法の厳しい解釈に基づく統治はせず、少数民族や他宗教とも融和を図り、女性が教育を受ける権利を尊重する考えも示している。国連安保理でペデルセンシリア特使は「シリア国内では希望と不安が交錯している。国の再建と国民の融和が正念場」と報告。各国が重視しているのが9年前に採択された安保理決議2245号。当時、アサド政権存続を主張するロシアと退陣が前提だとする欧米が対立しプロセスは暗礁に乗り上げた。アサド政権崩壊後、再びこの決議をもとに各勢力が強力できるか期待が寄せられている。
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