カンヌ国際映画祭で日本人として19年ぶりに最優秀男優賞を受賞した役所広司さん。映画「PERFECT DAYS」はアカデミー賞国際長編映画賞の候補に選出された。作品、演技力を世界が高く評価した理由を聞いた。役所さんは「映画って生きている人間を映すだけで映画になるんだなって気がする」などと述べた。役所さんが演じるのはトイレ清掃員で無口な主人公平山。しゃべらない演技について役所さんは「言葉で伝えるのではなくて、この人は何を考えているのかなとか、今こんなことを思ったんじゃないかと想像してくれる見方は1番力強く伝わるって気がする」などと述べた。役所さんは主人公が出会う小さな喜びや悲しみを表情やまなざしで表現したという。役所さんは主人公と共通点を感じたという「寝る寸前まで何か読んでますね。樹木の実生を鉢植えにするのは僕もやってます」などと述べた。公園で持ち帰った小さな木を我が子のように育てる平山。印象的なシーン。役所さんの家にも鉢植えがあるという。役所さんが投影され生まれた作品。コメディーとシリアスどちらの演技が好きか聞いた。役所さんは「コメディーが好きですね。ユーモアとかちょっとクスッといけるような要素が大事。そういうものがあるからこそより深く感動できるものになる」などと述べた。