今年4月に奈良県の駒形大重神社の宮司に転身した村山陽子さん。昭和40年、長野県で生まれた村山陽子さんは7歳の時に父親が他界し、貧しい暮らしをしていたという。16歳で高校を中退し、大阪のクラブで働き始めた。21歳で北新地に拠点を移し、23歳の時に新しい店でママとして働いた。29歳で北新地に自分の店をオープン、年商は6億円。39歳の時、ドバイで中古車販売業を起業。しかし、全く上手くいかず、2700万円の損失を出した。42歳の時、アフリカでマラリア関連のビジネスを開始するが、これも失敗。ドバイ以上の損失を出し、全財産を失った。再び水商売の店を開こうと決意し、約3000万円を借金した。50歳の時、憧れの銀座でクラブをオープン。開業から3年で借金を返済し、移転して店を拡大した。来店した客から神社検定の話を聞いた村山陽子さんは興味本位で受験し、見事合格。55歳で國學院大學・神道学専攻科に入学した。すると、それを知った客から大好きな神社の宮司になってほしいと言われ、クラブを畳んで59歳の時に奈良県の駒形大重神社の宮司に就任した。