日経平均株価は半導体銘柄を中心に一時1800円以上下落していたが、背景にはアメリカで景気減速への懸念が再燃していることがある。8月5日には令和のブラックマンデーとも呼ばれる大暴落が発生していたが、米国でも8月の製造業の景況感を示す指数は50を下回ると景気悪化とされる中で、47.2という数字だった。新規受注の数字も7月から低下する様子が見られ、業界からは「事業活動は顕著に原則」などの声も聞かれたという。これを受けダウ平均株価は一時780ドル超の下落となり、値への恐怖を示すVIX指数も約3週間ぶりに警戒感を示す水準まで上昇しているという。9月6日には焦点となる雇用統計が発表されるが、4日にはJOLTS求人件数、5日にも地区連銀経済報告・ISM非製造業景況指数が発表される。FRBのパウエル議長は金融政策を調整すると明言していることで利下げが織り込まれているが、詳細についてはデータ次第としていることから重要な局面を迎えている。