店内には家電や食器、衣類など3000点以上がお得な値段で並んでいる。中には「0円コーナー」もある。こちらは埼玉県・坂戸市に先週オープンした「ジモティースポット坂戸店」。不用品を投稿して譲り先を探せる掲示板サイト「ジモティー」と坂戸市が協力する中古品を扱うリユースショップだ。ここはまだ使える品物であれば事前予約無しで何店でも持ち込みが可能。通常は有料で廃棄されるるものでも無料だ。ただテレビや冷蔵庫などのリサイクル家電、破損や汚れが目立つものは引き取れない。購入は誰でもできるが、持ち込みは坂戸市民だけ。なぜ市が民間の掲示板サイトと協力しリユース店をオープンしたのか。坂戸市の2023年度のごみの排出量は約2万5000t。その処理費用は15億円以上となっており、施設の修繕や燃料費の高騰などにより年々増加している。そこで坂戸市は官民連携のリユース拠点を設けたのだ。まだまだ使えるものをほしいと思ってくれる人に譲り、ゴミになるものを減らしていくリユースの仕組みを官民連携で使いやすいかたちで提供している。