農林水産省によると、今年1〜7月の日本のコメの輸出量は2万4469トンと昨年同時期に比べ23%増え、集計を始めた2014年以降この期間として最多となった。輸出先は香港が最も多く、次いで米国、シンガポールなどで、日本食レストラン向けのコメの需要拡大が背景にある。坂本農相はきのうの会見で、コメの輸出量は3.7万トン、民間在庫は156万トンで規模が違うため、輸出分を回せば良いということではないと説明した上で、「品薄の状況は新米の流通で少しずつ改善する」との見通しを改めて示した。日本政府はこれまで補助金を出してコメから麦や大豆に転作を促してきた。これにより主食用のコメの生産量は5年で60万トン以上減少した。坂本農相は「長期的にコメの減少は続く。これまでの政策を推進したい」としている。