小泉農林水産大臣がコメの出来不出来を示す指標として毎年発表していた作況指数の廃止を発表した。作況指数は70年に渡って発表されていて、生産目標などを決める際の大本として運用されてきた。ただ近年ではこの作況指数と実際の生産量にズレがあると指摘されていた。また収穫量についてもサンプル調査を行う際に使用するふるい目が一般の農家が使用するものよりも目が小さいため、実際に農家が出荷するコメの総量より少なくなる傾向があった。このため国が把握する食べられるお米の量より実際に市場に流通する米の量が少くなり、去年の米騒動の際に国が米の流通流を正確に把握できなかったことから対応が遅れることになった。農家としては年月をかけるごとに米の品質を上げて1粒を大きくしようと考えたためふるい目が大きくなり、農林水産省は過去のデータとの比較の兼ね合いからなかなかふるい目を変えられなかった結果ズレが生じてしまったという。専門家は「こうしたズレが有る中でそもそもの国の生産目標も少なめに設定してしまったことから今日の米騒動につながってしまった」、「訪日外国人のインバウンド消費を計算に入れていなかったことも大きい」など分析した。