止まらない長期金利の上昇。先週から急ピッチで上がり続け、きょうは一時2.9%をつけるなど約30年ぶりの高水準が続いている。きょう、追い打ちをかけたのはイラン情勢。原油供給への不安から更にインフレが進むという見方から長期金利が上昇した。国内では城内実経済財政担当大臣が「誤解だ」と釈明し火消しに走ったのは、政府が先月まとめた「骨太の方針」原案で「適切な金融政策運営が非常に重要」とする内容が市場では日銀の利上げがけん制と受け止められたほか、財政規律が緩むとの懸念もあり、国債を売る動きが進んだ。政府はおととい、日銀の金融政策について文言を追加した修正案を与党に示したが、きょうも長期金利が上昇する事態となった。専門家は負のスパイラルに陥りかねないと警鐘を鳴らしている。住宅ローンの返済や企業の資金繰りにも影響する長期金利だけに、政府・日銀が市場の信頼をどう得ていくのかが今後問われてくる。
