培養肉が大阪・関西万博で展示され話題となっている。培養肉は牛などから取り出した少量の細胞を培養液で増殖し肉の形にしたもの。赤身や脂身の割合を自由に組み合わせることが出来、栄養分なども作り変えることができる。これは食料危機への対策でもある。世界的な食料危機が危惧されている中、培養肉が需要を満たすことができる可能性を秘めている。シンガポールでは2020年に世界で初めて培養肉の販売が認められた。一部培養肉の鶏肉を販売する精肉店に併設するレストランでは、期間限定で培養肉を使ったメニューも提供されている。日本では培養肉に関する国の安全基準が整備されていないため販売することはできないが、今年2月にはがガイドライン案を作る方針を示すなど2030年ごろには販売できるよう整備が進められている。山形大学の古川教授は野菜の端材などから野菜そのものを作り出したり出来る3Dプリンターを作っている。実用化には至っていないが、過程で使える未来を目指すということ。