埼玉県内で、県立高校のあり方をめぐり、共学化か別学を維持するかの議論が続いている。昨年8月、弁護士らで構成される第三者機関「埼玉県男女共同参画苦情処理委員」が、「早期に共学化すべき」と県の教育委員会に勧告した。しかし、共学化に関して、別学校の在校生や卒業生の一部が反発している。県教育委員会が、県内の高校生、中学生、保護者を対象にアンケートを実施した結果、高校生は「共学化しないほうがよい」が57.2%、「共学化しないほうがよい」が7.8%、中学生は「どちらでもよい」が56.2%だった。中学生は、高校の進学先について、「男女共学校へ行きたい」が56.3%、「男女別学校に行きたい」が6.9%だった。埼玉県教育委員会は、8月末までに埼玉県男女共同参画苦情処理委員に報告する。