「闇バイト」への入り口が多様化している。新宿・歌舞伎町の通称「トー横」では闇バイトの直接勧誘が行われている。「トー横」にSNSなどを通じて集まった少年少女らの非行が社会問題となっている。待ち合わせ中の23歳女性は高校の1学年上の先輩が2〜3カ月前に闇バイトしていたという。内容は東京のコインロッカーから大阪のコインロッカーに中身のわからない荷物を運び報酬20万円。移動方法は新幹線。新幹線代は、いったん自分で立て替える。報酬は到着崎のコインロッカー内にあった。その先輩は、ひと月にホストに300から400万円を貢いでいてお金がなかったという闇バイトについて伝えた。元埼玉県警捜査1課刑事・佐々木成三氏はトー横では10代女性によると「『モノを運んだらお金がもらえる』みたいな声掛けが結構ある。闇バイトの直接勧誘も行われているという実態があるという。佐々木は「指示役が直接勧誘をしているとは思えない。闇バイトに応募した者たちが『いい仕事がある』と口コミで伝えているのでは。実行犯が仲間を作りたいという事だと思う。トー横は同じ価値観の集まりなので、その場の同調で安易に犯罪に手を出してしまう環境が整っている」と指摘した。スタジオでは闇バイトについて直接声掛けがあることについてそれぞれメンバーが「供給がSNSでできている」「需要は貧困は高い中なくならないので根治が重要」などとトークし、暴力団や別の組織が入ってきてると半グレや犯罪ピラミッドについても大きくなっているが弱体化しているなどと言及をした。闇バイトに対して、おとり捜査を行うことは出来ないのか。おとり捜査というのは、捜査機関や依頼を受けた協力者が身分や意図を隠して犯罪実行を働きかけ、犯罪を実行した場合検挙する捜査方法。認められるケースは、覚醒剤など違法薬物の売買所持の検挙で、闇バイトでのおとり捜査は違法だという。法律の壁がある。1つ目が「強盗予備罪」で、闇バイトにおとりとして申し込み、強盗の準備をした時点で事件が成立してしまう。2つ目が「公文書偽造」で、闇バイトに申し込むために偽造免許証を作ると公文書偽造になってしまう。おとり捜査を特例で認めることはできないのかについて、元大阪地検検事の亀井正貴弁護士は「特例法として主体を警察に絞り、警察は実行役と共謀しても罪に問われない、犯行現場に至る前に実行役を検挙するといった条件を定めれば可能だが、直接の被害者が生じる可能性があるため、極めて慎重に行う必要がある」と話す。海外では、米国・FBIが「殺人で金を稼ぎたい」と話す男の通信を傍受して、おとり捜査官が架空の暗殺を依頼し、銃などが調達された段階で逮捕した。英国では、犯罪多発地域でおとり捜査官が高級腕時計をつけた酔っ払いに扮して、腕時計の窃盗犯を逮捕したという事例もあると闇バイトやおとり捜査についてトークをした。
住所: 埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
URL: http://www.police.pref.saitama.lg.jp/kenkei/
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