長期金利の指標となる10年もの国債が0.980%と11年ぶりの高い水準となった。財務大臣の諮問機関がきょう、鈴木大臣に手渡したのは財政に関する提言。毎年2回の恒例行事だが、今回は大きく状況が変わっている。3月に日銀がマイナス金利を解除し金利がある世界が現実になった。国が抱える債務が1000兆円を超える。金利が想定より1%上がった場合、政府が支払う2030年度の国債の利払い費は8.7兆円も増加。提言はこの負担に備えるためにも税金の無駄遣いは、許さないとのスタンス。およそ4兆円の半導体産業への支援でさえも、安定的な財源を確保するとともに、出口戦略を含めた支援戦略が必要だと釘を刺した。提出後の会見でも、財政への危機感が示された。財務省の映像。財政制度等審議会・十倉雅和会長、財政制度等審議会・財政制度分科会・増田寛也会長代理のコメント。