記録的な不漁となっている今年の秋サケ漁、10月下旬までの北海道での漁獲数は去年の同月期比で6割少なく、この10年間で最小となっている。北海道立総合研究機構ははっきりとして原因はまだ分からないとしながらも、海水温の上昇で稚魚の成長に影響が出たことが不漁につながっているとしている。函館の鮮魚店ではイクラの価格が去年の2倍になっていた。宗谷地方ではアザラシが追い打ちをかけている。ゴマフアザラシは以前は夏場はサハリン沿岸で過ごし冬場に稚内近海を訪れていたが、今は1年を通して漁港周辺に住み着く個体もいるという。アザラシが定置網に出入りしサケを食い荒らしているという。天敵のシャチの浮き輪や火薬を使ったりしていたが効果は一時的で、アザラシによる漁業被害は宗谷地方で昨年度約2000万円。北海道はアザラシ管理計画を策定し、捕獲・追い払いで個体数を管理に取り組んでいる。
住所: 北海道稚内市声問村声問
