家庭の経済状況によって、旅行や海水浴など、子どもたちの体験の機会にも、格差が生じることが課題となっている。この夏、子どもたちに大切な思い出を作ってもらおうと、ある取り組みが行われている。経済的に厳しい家庭を対象に、都内のNPO法人「チャリティーサンタ」が映画の鑑賞券を無償で提供する取り組みを開始した。この映画館からは、ポップコーンなどのプレゼントもあった。シェアシネマと呼ばれるこの取り組みはことしから取り組みを本格的に始め、NPO法人ではこの夏、寄付をもとに4074人分の映画の鑑賞券を提供した。背景には、子どもに夏休みらしい体験をさせてあげたいという保護者からの切実な声があった。家庭の経済状況による「体験格差」について3年前の調査では、子どもが1年間、旅行やキャンプ、海水浴など、学校外の体験活動を何もしていないと答えた保護者の割合は、年収300万円未満の世帯で29.9%に上り、600万円以上の世帯と比較すると、2.6倍余り増えてきた。今回取り組みに応募した母親はシングルマザー。大学受験を控えた長女の教育費に加え、最近の物価高で、貯金はほとんどない。子どもたちの食品や衣類などは、支援団体から支給されるものを活用している。
