日銀は金融政策決定会合で現在の政策金利を据え置き、国債買い入れの方針に変更なし。植田総裁は会見で「円安が現時点では基調的な物価に大きな影響は与えていないと判断した」と説明した。一方で基調的な物価上昇率に「無視できない影響」が出てくれば「金利を引き上げる」と改めて述べた他、「消費が冷え込まないか」なども注視する考えを示した。しかし円安をけん制するトーンに大きな変化はなかったことから円安はさらに加速。今日午前5時半過ぎ、外国為替市場で円相場が一時1ドル=158円台を突破し、およそ34年ぶりの円安ドル高水準を更新した。市場の焦点は政府、日銀がいつ為替介入に踏み切るかに移っている。