23年前の12月3日、多摩川に迷い込んだアザラシのタマちゃんが新語・流行語大賞に選ばれた日。東京都と神奈川県の間を流れる多摩川を優雅に泳ぐ1頭のアザラシは「タマちゃん」という愛称で呼ばれ、多摩川周辺の住民のアイドルになった。タマちゃんはアゴヒゲアザラシという種類のアザラシで、本来は北極圏に生息しているが迷い込んでしまったのか、突然多摩川に姿を表し住み着くようになった。都会の川にアザラシがいるという珍しさから連日多くの見物客が訪れた。タマちゃんの姿をなんとか捉えようとカメラや双眼鏡を持参する人もいた。さらに「たまちゃんアイス」などタマちゃんの人気にあやかった商品も出ていた。しかし台風の影響で多摩川の水位が急激に上昇し、タマちゃんは1週間ほど姿を見せなくなった。しかし今度は神奈川県内を流れる鶴見川にタマちゃんと見られるアザラシが姿を表した。タマちゃんの再登場で鶴見川周辺は再び大盛りあがり。多い時には約1000人の見物客が押し寄せた。鶴見川にお引越ししたことでタマちゃんを「ツルちゃん」と呼ぶ人もいたという。多摩川周辺にいたアイス売の男性もタマちゃんと一緒に移動していた。CDやグッズの販売など日本中でタマちゃんフィーバーが巻き起こった。そして23年前のきょう、タマちゃんが新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。翌年には埼玉県を流れる川に移動したと見られ、関東の様々な場所で地元住民のアイドルとして愛された。
