今年3月に自宅を断熱リフォームした山内和子さん。築56年の木造12階建ての家を改修した。家中の窓に内窓を設置、天井裏には断熱材、床下にはウレタン樹脂を吹き付けた。費用は330万円、補助が100万円ほどだが自己負担は約230万円だった。見積もりを聞いたとき和子さんはリフォームに消極的になったという。それでも費用を出すからと改修をすすめたのは息子の和徳さんだった。母親の体を心配していたから。山内さんの生活は変わった。以前はエアコンのある居間を締め切っていたが、今は1台のエアコンで1階が冷えるので部屋を広々と使えるようになった。2階の寝室は以前は暑くて寝ることができなかったが今は寝れるようになったという。
集合住宅全体を断熱する場合、費用の他にも課題がある。住民の賛成を得なければならない。去年、断熱改修した239戸のマンション。費用のほとんどは補助金で賄える見込みだったが、当初住民からは断熱改修は必要ないとの声もあった。管理組合は断熱のメリットを数値化した。光熱費が月2000円ほど下がることや、建物寿命が60年のび ることなどを提示した。説明会を重ねて9割以上が賛成し、全戸の改修リフォームをすることができた。夏の電気代は月平均で1800円ほど下がった。断熱の効果を実感し、住民のコミュニティもいっそうまとまったという。
集合住宅全体を断熱する場合、費用の他にも課題がある。住民の賛成を得なければならない。去年、断熱改修した239戸のマンション。費用のほとんどは補助金で賄える見込みだったが、当初住民からは断熱改修は必要ないとの声もあった。管理組合は断熱のメリットを数値化した。光熱費が月2000円ほど下がることや、建物寿命が60年のび ることなどを提示した。説明会を重ねて9割以上が賛成し、全戸の改修リフォームをすることができた。夏の電気代は月平均で1800円ほど下がった。断熱の効果を実感し、住民のコミュニティもいっそうまとまったという。