2001年、カナダ・オタワのジャネット・ラドックは外交官の夫・フランクと2人暮らし。ジャネットは急に体が熱くなって汗が流れ出る謎の症状が出るようになった。病院に行くとホルモンバランスが崩れて体温調整がうまくいかず大量に汗をかく「ホットフラッシュ」と診断された。もらった薬を飲んでも汗が出た。別の病院に行き脳を検査したが異常はなかった。その後もいくつも病院を回ったが原因はわからず症状は悪化した。夫のフランクは世界中の医療サイト検索した。ひとつの医学論文を見つけて地元の名医・エイブラムズ医師に治療を頼んだ。論文にはある多汗症の女性がオキシブチニンを処方したところ汗が止まったと書いてあった。オキシブチニンは多汗症の薬ではなく尿もれなどの治療薬。薬を処方して1か月後、ジャネットの汗は止まった。