ソニーグループと大和自動車交通が現実の映像とCGを組み合わせたMR(複合現実)の技術を活用したタイムトリップタクシーを披露した。4Kモニターに映し出される現実の映像にキャラクターや江戸時代の街並みをCGで再現。GPSの位置情報を使い、台東区の特定の場所を通過すると、コンテンツが流れる仕組み。台東区内では訪日客は特に浅草に集中しオーバーツーリズムが深刻化。浅草や上野以外の谷中や吉原など歴史を感じられるエリアに客を分散させる狙いがある。運行を担うタクシー会社も期待を寄せている。このタイムトリップタクシーは、英語、韓国語、中国語に対応し、来月7日から期間限定で運行。料金は谷中コースで9600円と通常のタクシー移動の3倍ほど。訪日客全体の人数も増え続ける中、客を周辺に分散できればさらにお金を使ってもらえる可能性は上がる。