大和証券の多田出健太さんのドル円予想レンジは149.50~150.50円。多田出さんは「今週のECB理事会は現状維持だと思いますが、利下げに向けた情報発信が注目されます。アメリカの景気見通しが引き上げられる一方で、ユーロ圏は下方修正が続いていることもあり、ECBは早期利下げに踏み切るとの見方も強まっています。ユーロ圏でも今年の利下げ期待が後退していますが、アメリカより期待が根強い印象です。利下げはデータ次第なところがありますが、特に賃金指標が重要となります。インフレが目的の2%に到達するためには、サービス価格の売りが鈍化する必要があります。ユーロ圏の賃金動向を示す12月期の交渉妥結賃金は、前年から4.5%上昇しました。その結果を受け、ECBのラガルド総裁は、明らかに心強い内容とするものの、1-3月期が先行きを判断する上で重要になるとも述べました。賃金上昇率はピークアウトの兆しが見えますが、依然として高い伸びが続いています。求人広告賃金は足元で再び上向いており、この傾向が続く取り下げに踏み切れない可能性もあります」などと話した。
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