- 出演者
- 豊島晋作 相内優香 長部稀 入山章栄
オープニング映像が流れて出演者が挨拶した。
日経平均株価は昨日から1055円上昇。終値は3万8925円となり約2か月ぶりの高値となった。要因は、25日に米国で発表された半導体大手マイクロンの決算。好業績が好感され、日本でも半導体株が買われた。さらに、円相場が1ドル145円と約3週間ぶりの円安水準となったことも輸出企業の株を支えた。8月に記録した大暴落から2か月かけて回復してきた日経平均株価。この勢いは続くのか。専門家は4万円を大きく上回る可能性も見込んでいる。反対に、値下がりを警戒する見方も。専門家がもう一つ気にしていたのが日米の金利差。明日の自民党の総裁選や11月の米国大統領選の結果を見極めたいという。
ドイツ・ベルリンでは世界最大の鉄道技術の見本市「イノトランス」が開かれている。59の国と地域から2900以上の企業や団体が参加し来場者は過去最多となる見通し。テーマにAI（人工知能）の活用を掲げている。日立は高速鉄道の新型モデルを展示。フレッチャロッサミッレの愛称で呼ばれる日立の新型モデル「ETR1000」。最高速度は時速360キロとヨーロッパでは最速でイタリアの鉄道会社に再来年の納入を目指して製造が進められている。車内は長時間の移動でも快適に過ごせる工夫が随所に凝らされている。また、車体や内装の97％はリサイクル可能な素材。日立が最近、力を入れているのがAIの活用。例えば、車内のカメラとAIを連携させることで落とし物や不審物を検知。人手をかけずにサービスの向上やトラブルの発見につなげたい狙い。さらに日立は米国の半導体大手エヌビディアとの提携を発表した。AIを活用し、車両や線路など保守作業を効率化するシステムの開発に共同で取り組む。客を乗せた列車が日本の新幹線の検査車両ドクターイエローのような役割を果たす。すでにイタリアや英国での実証実験でコスト削減などの効果が出ているという。日立は鉄道分野にAIを活用して事業の拡大を目指す考え。
鉄道業界ではAIを使ったシステムも提案されている。鉄道業界がAIを求める背景には人手不足の深刻化があり、点検は夜間に行われることで人手は不足しやすいだけでなく、待遇改善を求めるストライキも起きるなどしてストライキは深刻化してしまっている。現在売り上げ世界一の中国・中国中車は組織・個人が国家の情報活動に協力することを求める中国国家情報法が懸念され、ブルガリアやワシントンで入札が不調に終わるなどしている。このため日本メーカーも安全性の実績を材料に進出できる可能性もある。
東京ゲームショウ2024が行われ各社が最新作のPRを行っているが、ゲーム業界もAI技術を活用する波が広がっている。ゲームへのAIの活用は2018年から5.5倍まで規模が広がっている。キャラクターデザインをAIに提案してもらうなどの使い方もあり、チャイナドレスに付いて質問するとわずか30秒ほどで提案が行われた。4人規模のゲーム会社・AI Frog InteractiveはAIでのキャラクター作りは欠かせなくなったと話している。また、デバッグを担うAIQVE ONEはAIを活用したバグチェックを行っているといい、これまでは人の手で同じ操作を繰り返してきたがこれをAIに任せられるようになったといい、人間は8時間しか働けないがAIは文句を言わずに動いてくれると話している。
きょうのコメンテーターは入山章栄氏。ゲーム業界でのAI活用について入山氏はゲームの開発はコストが増加してしまっているが、AIの活用によってコストを大きく抑えることが期待できると紹介。AIと雇用をめぐってはこれまでゲーム好き人がバグを確かめていたのに対し、人の流れにも変化が出るのではないかと見ている。
自民党総裁選をめぐっては、石破元幹事長・高市経済安全保障担当大臣・小泉元環境大臣の3人が有力となっている。選挙管理委員会は決選投票の場合上位2人がそれぞれ5分演説したうえで投票を行う形式が取られ、2位が複数人いた場合はくじ引きを行うこととしている。
日本製鉄のUSスチールの買収をめぐり、アメリカ仲裁委員会は買収に反対してきたUSWとUSスチールの仲裁手続を担当したうえで買収者として日本製鉄は適格と認めている。買収の追い風となることが期待されるものの米大統領選に向けて民主共和両党の候補者が反対するなど先行きは不透明となっている。
サントリーホールディングスは、2025年に7％程度の賃上げを目指す方針を明らかにした。基本給を一律に引き上げるベースアップと定期昇給などを含めたもので、実現すれば3年連続、同じ水準での賃上げとなる。新浪社長は「継続的に賃上げすることで物価上昇や不透明な経営環境が続く中でも社員にやりがいを持って働き続けてほしい」とのコメントを出している。
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シャープが、発表したのは建築家の隈研吾さんと組んだ空気清浄機。一見、空気清浄機には見えない。価格は55万円で、高級ホテルや公共施設などがターゲット。隈さんは今回、初めて家電商品のデザインを手がけた。シャープは2年半、隈さんと協議を重ね本物の木を使うことにこだわった。当初、耐久試験で反り返っていた天板は厚さ0．6mmの薄い板を6層に重ねることでクリアした。格子状の外装は、職人が一つ一つ手作業で組み立てていて月に100台の生産が限界だという。家電メーカーとして性能や機能を高めてきたシャープだが、建築家とのコラボによって、これまでとは違った魅力を商品に付け加えられるという。一方パナソニックと花王が3年半かけて開発したのが襟元や袖の皮脂汚れ対策。従来の洗濯機ではなかなか落ちなかったしつこい汚れだが、専用の洗濯コースと専用の洗浄強化剤を開発。一般的な洗剤や柔軟剤とは別にこの洗浄強化剤を洗濯機の3つ目のタンクに投入する。最初に皮脂汚れを落としやすい状態にしてから通常の洗濯をする仕組み。このコースを搭載した洗濯機は来月上旬に発売。参考価格はおよそ32万円から。洗浄強化剤は1309円。パナソニックの洗濯機6種類専用で他の洗濯機では使えない。
早稲田大学ビジネススクール教授・入山章栄は「市場は飽和状態だからこそ、メーカーには高付加価値化が求められている」、「今はコロナ禍などで在宅勤務が普及した結果自宅にいる時間が多くなり、デザインや機能性のこだわりの需要が高まっている」などスタジオコメント。
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大手自動車グループ・ステランティスの日本法人はジープブランドで初めてとなるEV（電気自動車）「アベンジャー」を発売した。ヨーロッパでは去年から販売されていてすでに10万台以上、受注しているという。ジープで最も小さいコンパクトな車体が特徴で凍結や、ぬかるみなどの路面状況に合わせて6つの走行モードを選べる機能を搭載している。フル充電での走行可能距離は486kmで価格は580万円から。
シヤチハタが開発したトイレの汚れを見える化する「ミエルモ」の紹介。スプレーすると、尿ハネによるトイレの汚れが浮かび上がる。洗浄成分も入っているため、そのまま拭き取れば、汚れも取れる。着色剤と消色剤が同時に噴きかけられ、汚れがない部分は着色剤の青色が消色剤によって消されるが、尿などの汚れがある場合は消色剤が汚れと反応して効果が弱まり着色剤の成分が残って汚れの場所が分かる。便器だけでなく、壁などにも噴きかけ掃除ができていない場所を確認することも可能。開発開始から5年、今月、クラウドファンディングのMakuakeでテスト販売を始めたところ、目標を大きく超え手応えを感じているという。デジタル化が進み、年々、利用する機会が減るハンコ。シヤチハタでも6年前に比べ、売り上げは2割減ったという。そんな中、今、力を入れるのがこれまでの技術とアイデアを生かした新たな商品の開発。「ぺたっち」は手を汚さずにペットや赤ちゃんの手足形を残せる。この夏、SNSで反響が大きかったのが、同じ場所に異なるスタンプを重ねて押していくことで1枚の絵が出来上がる、重ね捺しスタンプラリー。通常のスタンプラリーとは違い一つの絵を完成させるという要素を加えることで新たな体験として楽しめる。
現在、トイレ汚れを見える化できるのは、白い便器や壁だけのため、シヤチハタとしてはそうした課題を今後解決して、改良していきたいという。豊島は、トイレ掃除に達成感が出るなどとし、長部は、汚れを見える化することで、掃除が終わったという感覚がわかるというのも大きいと話していたなどと紹介した。
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あす行われる自民党総裁選。解雇規制の見直しについて、入山は、拙速で短絡的な解雇規制の緩和は賛成していない、日本の解雇規制は国際的に見てそれほど厳しいものではない、雇用の流動化のためにやるものだが、若い世代ではすでに雇用が流動化しているから、時代が経てば日本全体が自然と流動化するなどとし、日本は、終身雇用のメンバーシップ型雇用だから、従業員は会社を辞めたときの自分の市場価値を知らず、リスキリングのインセンティブもない、この状態で突如解雇だけを始めれば、かなり混乱するなどと指摘した。
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エンディング映像が流れた。
カンブリア宮殿の番組宣伝。