大和証券・矢作大祐の解説。テーマは「FRB利下げ先送りの次なる一手は?」。FRBのパウエル議長は直近のFOMCで利下げ開始の先送りを示唆。米国の景気と金融政策の方向性について。矢作氏は「雇用者数20万人割れ市場予想下回って景気減速の見込みが強まったと思う。一般的には株価も下落するが逆に上昇した。これは景気減速、インフレ抑制に向けて非常にいいことだということでバッドニュースイズグッドニュースと市場が捉えたと思う」等と話した。また「投資家の楽観姿勢というのは金融環境の緩和につながる。特に資金流入が拡大することが考えられる。」、「最近非常に注目を集めているのがFRB関係者、バーナンキ元FRB議長が公表した投資家センチメントをいかに抑えるかというな議論。市場が予想していないようなタカ派的な政策決定やタカ派発言が投資家センチメントを抑制する上では重要だと言っている。FRBが先行きサプライズを活用する可能性があると示唆していると思う」と話した。矢作氏は3つのサプライズの可能性として、「2024年内の利下げ否定」、「25年の利下げ幅の縮小」、「追加利上げ」を挙げ、「今年は大統領選挙もあり、不確実性が高く動向次第で投資家センチメントも移ろいやすい」などとした。
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