広島県・呉市は戦前東洋一の軍港として栄えた一方で、戦時下では空襲の被害にさらされた。現代では海上自衛隊の基地が設置されていて、古くは戦艦大和が建造されるなど軍港としての歴史が長い。戦前の呉市の人口は現在の倍にあたる40万人だったが、軍港として栄えた結果戦争中はアメリカ軍によって14回の空襲を受けた。当初の空襲は軍事施設を対象としていたが、戦争末期には焼夷弾による市街地への無差別爆撃が行われた。犠牲になった民間人は約1800人で、2万戸以上が焼失する甚大な被害が出た。
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