地域の農業を支える鳴子ダム(宮城・大崎市)の貯水率が0%となった。鳴子ダム管理所・小嶋光博所長は「きのうの朝3時時点で貯水率0%になった」と話す。貯水率0%とは、最低水位を下回ること。今月1日には84.3%あったが、きのう0%となった。貯水率0%になるのは31年ぶり。鳴子ダム総雨量グラフによると2025年は30.7mm(各年7月1日~28日)。きのう、最低水位以下の水の放流が行われた。鳴子ダムの下流にある大崎平野は日本有数のコメどころ、現在は出穂期で多くの水が必要になるため緊急措置に踏み切ったという。今後2週間ほどは放流が行われる予定。宮城県内の主なダムの貯水率も平年に比べて少ない(鳴子ダム、栗駒ダム、花山ダム、二ツ石ダム、漆沢ダム、大倉ダム)。