北海道の釧路では、ものづくり企業が協力してロケットを利用した新たな産業を創出しようと動きだしている。北海道の東部に位置する釧路市内でインテリアショップを経営する十枝内一徳さん。倉庫にはロケットの廃材を利用して作られた家具が置かれている。北海道十勝の大樹町では、ベンチャー企業がロケットの開発を進めている。開発の工程では、試作品や予備の部品などが廃材として発生。十枝内さんはその廃材の存在を知り、譲り受けて家具にするプロジェクトを立ち上げた。プロジェクトには、地元のものづくり企業などを中心に8社が参加している。金属の溶接は橋りょうメーカーが、木材部分の加工は創業56年になる工房が担当した。プロジェクトでは、家具づくりだけでなく、今後も廃材を使った新たな製品開発も進めるという。アルミ合金の燃料タンクをリメイクしたベンチは、来年開かれる大阪関西万博への展示が予定されている。