茨城県の大洗駅から20分ほど歩くと謎のスタンドがあった。10円で温泉を40リットル購入できる町営の温泉スタンドだった。近隣のホテルは1泊8,000~20,000円ほどするのでかなりお得。大洗温泉の泉質はナトリウム-塩化物冷鉱泉と塩分が豊富。自宅の浴槽では5~10倍に薄めて使用する。浴槽は平均200リットルなので、10円で2日温泉を楽しめる計算になる。平成11年から事業を開始。近隣市町村で同じように温泉を供給している自治体を調査した結果、10円で販売することになった。近隣では値上げの動きもあったが、大洗町は値段を据え置いている。毎日入るという玉野さん(76)の自宅を見せてもらった。常に4本はストックしている。規定より濃いめにしているので浴槽が1回ダメになってしまい、完全ステンレスに変えた。ガンを患い余命宣告も受けたが、温泉に入ることで快方に向かったという。一番行きたい場所は乳頭温泉だと語った。奥様は「(温泉を)私は好きじゃない」と語った。