東京電力は福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料・燃料デブリの試験的な取り出しに初めて着手する。福島第一原発では1〜3号機までに原発事故で溶け落ちて固まった核燃料・燃料デブリが約880トンあるとみられ、取り出しが廃炉最大の課題となっている。東京電力はこれまでに準備を進め、きょう2号機の格納容器に通じる配管に装置を入れて、燃料デブリの試験的な取り出しに初めて着手する。作業員の負担軽減のため、作業は1日2時間を目安に行われ、取り出し装置が格納容器の底まで進むのに1週間、燃料デブリをつかみ回収するまでさらに1週間程かかる見通し。今回最大で3グラム程度の燃料デブリを取り出し、本格的な取り出しに向けて分析を進めることにしている。