日本からは歌舞伎や和食など22件がユネスコの無形文化遺産に登録されているが、今後日本酒や焼酎、泡盛といった日本の伝統的酒造りが登録される見通しとなった。愛媛・大洲市の老舗の酒蔵4代目・山内倫太郎は父・光郎の後を継ぎ、酒造りを初めてまだ6年。試行錯誤を繰り返している。倫太郎は高校卒業後に地元を離れ松山市内で進学就職した。当時酒造りに関わることは考えていなかったというが、2018年に起きた西日本豪雨が転機に。当時、酒蔵の1万本以上の日本酒を廃棄せざるを得なくなった。豪雨のあと町から人が次々離れていく姿を見た倫太郎は、町をもう一度元気にしたいと思い、仕事を辞めて大洲市に唯一残った酒蔵を父親とともに守る決断をした。そして日本酒を海外にも売り出そうと今親子で取り組んでいるのがインバウンド対策。倫太郎は日本で作られる鮭への注目度が上がると思うので、ずっと皆にかわいがってもらえるような酒を造りたいとコメント。