マラソンの世界記録保持者・道下美里選手は、44歳で臨んだ東京パラリンピックで2位に3分以上の圧倒的な差をつけて、悲願の金メダルをつかんだ。笑顔がトレードマークの道下選手は、仲間の存在を力に変えてパリで2連覇を目指す。パリ大会の開幕直前、道下選手の練習は、午前4時に始まる。日中の暑さを避け、約4時間かけて最後の追い込みをかけるため挑むのは、パラリンピック最難関パリのコース。道下選手は「連覇をしたい思い出スタートラインに立っていくが、まずは自分らしい走りを」と語った。東京大会から3年。酷使してきた足のけがに苦しめられてきた。長いときには、3か月間、十分な練習が積めなかったという。道下選手を支えたのが、1本のロープでつなぐ伴走者。主婦やサラリーマンなど、その数総勢100人以上。ほとんど目が見えない道下選手へ、目の代わりになって周りの状況を伝えるだけでなく、切れ目なくかけてくれたのが励ましのことば。けがの試練を乗り越える原動力になった。47歳で挑むパリ大会。チーム道下の思いを胸に再び頂点を目指す。最終日の8日に行われるマラソン視覚障害のクラスに出場。
住所: 福岡県福岡市中央区大濠公園1-2
URL: http://www.ohorikouen.jp/
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