東京・大田区によると、1歳6か月や3歳、小学校の入学を控えた子どもについては、自治体による健診が義務づけられているが、5歳は任意となっていて、実施する自治体は一部にとどまっている。大田区では5歳児健診を導入することで、発達障害の可能性のある子どもを早期に見つけ、支援につなげることが期待できるとして、先月から区内の6つの保育園で試験的に始めた。具体的には、保育園の定期健診で発達障害に関する項目を追加して、保護者へのアンケートや、医師の問診で子どもの発達状況を確認し、発達に遅れが見られる場合には、専門医による検査や保護者の相談などに応じていくという。区では今後、段階的に対象を拡大し、再来年度には区内のすべての未就学児を対象に、5歳児健診を実施する方針。