今回の事故を引き起こしたと見られる下水道管の腐食。同様の道路陥没は2022年度の1年間に全国でおよそ2600件に上り日本全体の課題となっている。下水道管の老朽化が進む中、広く影響を及ぼす陥没という事態をどう防いでいくか。去年10月、水戸市の中心で道路が突然、幅2メートル、長さ5メートル、深さ5メートルにわたって陥没した。複数の管が流れ込む幹線と呼ばれる大型の下水道管が破損したためで、設置から50年以上たっていた。水戸市内には50年の耐用年数を超えた下水道管が75キロ余りあるが市では今後破損すると陥没の影響が大きくなる幹線を重点的に点検していく方向で検討している。下水道の調査を行う会社では、全国で老朽化が進む中、自治体から依頼が相次いでいる。調査に使っているのがこうしたドローン。飛行するタイプと水面に浮かぶタイプ、水中に潜るタイプの3種類で管の大きさや環境に合わせて使っている。人が入れない危険な場所でも調査ができ、下水道を使いながら調査が行えるのもメリットだという。撮影された映像や画像では内側の壁が硫化水素で溶けて崩れ落ちている様子や穴が開いて地下水が噴き出している様子などが確認できる。