イトーヨーカドーはきょう、東京の1店舗で随意契約で調達した政府備蓄米、2022年産の古古米の店頭販売を開始。アイリスグループの一部店舗でも備蓄米を求め、雨の中、長い行列。千葉の店舗でも行列。イトーヨーカドー大森店で販売されたのは5キロの備蓄米500袋。1家族1袋税込み2160円で限定販売。最新のコメの平均価格は5キロ4285円。前年同期比で約2倍。小泉大臣はきょう、「東京、千葉、宮城で販売が始まり完売した。6月上旬も無理じゃないかと言われたが、5月31日にできた。多くのみなさんの協力のおかげ」などと述べた。あすからはイオンやドン・キホーテの一部店舗でも店頭販売が始まる予定。しかし、順調なのは一部の会社だけのよう。サタデーステーションでは随意契約した39社に取材。多くが「見通しすら立っていない」という状況だった。西日本を中心にスーパーマーケットを展開する企業は「精米などに時間がかかることから、政府が示す6月初旬に店頭に並べるのは難しい」という。新潟県長岡市の精米工場では、精米機がフル稼働。きのう、中小のスーパーなどを対象にさらなる備蓄米、古古古米の申し込みが始まった。コメは2021年産8万トン。店頭価格は5キロ1800円程度を想定。農林水産省は、きのう一日でメールの受付が約1300件あったと発表。今回の備蓄米の売り渡しには最低10トン以上の申請が必要。政府は複数店での共同購入を認めている。自民党・森山幹事長は「5キロで3000円~3200円ぐらいだと農家もコストに見合う」などと述べた。