- 出演者
- 大竹まこと 阿川佐和子 ビートたけし 優木まおみ 岩下尚史 宮崎謙介
移住を検討している人は「終の住処をどこにしようか」「違う生活もしてみたい」などと話していた。4年連続1位だった静岡県を抑え、2024年移住希望地ランキング1位は、群馬県(出典:認定NPO法人ふるさと回帰支援センター)。初の1位に群馬県・山本一太知事も「知事としてこんなうれしいことはない」と述べた。
人気の移住先1位の群馬県は本当に楽園なのか。東京で働き群馬で暮らす夫婦を取材した。沼田市の人口は約4万3000人で玉原高原や吹割の滝など自然裕な地域。東京・大田区から沼田市に5年前に居住したという高津夫妻は「快適そのもの」と話した。自宅は庭付き一戸建て。築46年、5LDK、敷地面積約330平方メートルで、最寄り駅やコンビニまで徒歩約10分の立地。購入費は土地と建物で計約600万円。住宅の安さも人気の理由の1つ。都道府県別一戸建ての平均価格ランキングでは、群馬県は1990万円で最安(出典:不動産価格査定サービスHowMa)。賃貸住宅の平均家賃も全国で最も安い(全国家賃管理ビジネス協会家賃動向より)。住宅探しに役立つ「ぬまた暮らしの物件情報バンク」では沼田市内の物件情報を公開している。築18年、2SK、敷地面積約210平方メートルの庭付き住宅は1600万円。築70年、7SLDK、敷地面積約894平方メートル、囲炉裏付きの古民家は1200万円。群馬県は東京23区在住者、通勤者などを対象に単身者60万円、世帯100万円などの移住支援金を支給。
群馬県が移住先として人気の理由の2つ目は、物価の安さ。群馬県は物価水準が全国で3番目に低い(出典:総務省小売り物価統計調査)。住宅や物価の安さで暮らしにゆとりが生まれたという高津夫妻。移住時は地域おこし協力隊として来たが、夫の修さんは現在IT関係の仕事をしている。妻・幸子さんは週3~4日は都内の職場へ新幹線通勤。移動は約80分だが、市の補助金制度を活用。沼田市移住促進通勤費補助金として、上毛高原駅から県外通勤する新幹線利用者を対象に月上限2万円を最長3年間支給している。転職なく移住が可能な点も人気の理由。バスツアーで訪れた沼田市が忘れられず移住した高津夫妻は群馬の暮らしを満喫している。
高津夫妻の沼田市での暮らしのきっかけは、沼田市のトライアルハウス。沼田市は移住を検討している人向けにトライアルハウスを最長4泊5日、無料で貸し出している。移住先での暮らしを肌で実感できたという高津夫妻は「終の住処と思っている」と語った。このあと地方移住の実情をスタジオで語る。
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ビートたけし、優木まおみ、作家・岩下尚史、元衆議院議員・宮崎謙介が二拠点生活や移住したワケについて話した。取材した高津夫妻がリモート出演。東京・大田区から群馬・沼田市に移住した高津夫妻は「(移住に)反対はなかったが本当に移住するとは思わなかった。地震が少ない、台風が来ない、新幹線通勤できることを知り決めた。最初アウェイ感は想像以上に感じた。溶け込もうと気負いすぎたかも。病院は揃っているが電車、バスの本数は少ない。待つ時間を”自分の時間”に切り替えるようにした。移住するなら50代を超えるとちょっと難しいかも」などと語った。
人気の移住先1位の群馬県は本当に楽園なのか。温泉三昧で田舎暮らしを満喫する夫婦を取材した。群馬・嬬恋村は雄大な自然が魅力で避暑地としても人気の別荘地が並ぶリゾート地。埼玉・和光市のマンションから移住して半年だという小森夫妻は「いいの一言」「すごく幸せ、終の住処」などと語った。自宅は別荘地に佇む二階建て住居、敷地面積は約520平方メートル。ログハウス風住宅で一番お気に入りの場所はテラスだという。夫の毎朝の日課は焚き火。妻は家庭菜園を楽しんでいる。移住の理由は「年金で暮らせる生活をしたい」。ハウスクリーニング会社を経営していた小森夫妻は嬬恋村の移住生活を紹介する動画を見て訪れるようになり、自然環境にひかれ移住を決意したという。移住費用は土地、建物、修繕・設備費の合計約1000万円。自立している子どもたちからも反対の声はなかったという。
移住を決めた一番の理由は、100円温泉。村に住民登録のある65歳以上に一冊50枚綴りの温泉券を5000円で販売。利用券を使うと村内17箇所の温泉に1回100円で入れる。「万座温泉日進舘」は通常の日帰り入浴料は1000円のため900円お得になる。山菜採りも小森夫妻の楽しみの一つ。小森夫妻は「16万円くらいがひと月の生活費。クマなどが問題」などと語った。嬬恋村周辺でもツキノワグマが目撃されていて、散歩にはクマよけの鈴が必需品。移住生活について2人は「どんどん嬬恋を楽しんでいる感じが自分にある、満足」と話した。
嬬恋村では移住希望者の滞在費を補助している。基本宿泊料金の2分の1以内で1人あたり4000円を上限に支給。村の空き家、空き地バンクに掲載の物件を訪ねた。あさまホーム社長・村松哲郎さんが築18年の木造二階建て住宅、敷地面積663平方メートルを紹介した。土地と建物で1980万円で販売中。築41年の木造平屋建て、敷地面積232平方メートルの物件は土地、建物で計260万円。築41年の木造二階建て、敷地面積162平方メートルの物件は土地、建物で計80万円。多くの自治体が取り組む移住促進は果たして本当に楽園なのか、当事者が実情を語る。
埼玉・和光市から群馬・嬬恋村に移住した小森夫妻は「テレビもちゃんと見れる。去年の11月末に転居。いまはパラダイス状態。都会を離れストレスの『ス』の字もない。これから病気したりすると病院が遠い。車の運転ができなくなったら不安。村内にスーパーはあるが軽井沢まで月2回くらい買い出しに行く。嬬恋村を選んだワケは、65歳以上100円の温泉」などと話した。
第2の人生を歩んでいる芸能人も多数いる。タレント・あご勇は1975年にザハンダースでデビュー。1981年にお笑いコンビ・アゴ&キンゾーを結成。リポーターや俳優としても活躍した。現在67歳のあご勇はvipツアーの添乗員をしている。あご勇の添乗員の仕事に密着した。
現在は俳優、司会、芸人、バス添乗員として生計を立てているあご勇。現在の仕事は芸能が3割、添乗員が7割だという。埼玉県のマンションで夫婦2人暮らし。「当時は最高年収3千万円くらいあったが、今は10分の1くらい」と話すあご勇。病気になり芸能活動をセーブし、地元・千葉で飲食店を始めるがうまくいかず、太陽光発電の飛び込み営業もやっていたという。約8年前に知り合いの勧めでバス添乗員になったというあご勇の仕事に密着した。
この日のバスツアーは、山梨県でさくらんぼ狩り食べ放題を楽しむ日帰りツアー。出発前に自己紹介。添乗員の仕事は主にスケジュール管理、各場所での滞在時間の調整。参加者が楽しめるよう記念撮影にも応じる。親しみある接客で大人気。ツアーの目玉の一つが、神戸牛しゃぶしゃぶ御膳。参加者も添乗員としてのあご勇を高評価。添乗員のやりがいについて「客の前で話すことが芸能に似ている。非常にやりがいがある」と語った。バス添乗員は資格取得に年齢制限はなく、シニアにオススメだという。この日一番盛り上がったのが、あご勇のサイン色紙争奪じゃんけん大会。参加者たちは「めっちゃ楽しかった」などと話していた。あご勇の妻・聖子さんは「お金に余裕が出てくれば」などと語った。
バス添乗員としても活動しているあご勇の妻・聖子さんは現在の状況について「芸能人だから結婚したわけではないので生活していければどんな仕事でもいい。もうちょっとお金に余裕が出てくれば、結婚した当時に約束していた『1週間に1度は外でご飯を食べよう』」と笑って話すと、あご勇は「申し訳ない」などと話した。
人生100年時代のセカンドライフの仕事の在り方を考える。マルチ事業家・優木まおみがウナギ店、英語塾の経営について語った。優木は「コロナが大きかった」などと話した。作家・岩下尚史は45歳で仕事人を辞め”作家”活動をしているが「何が本業かわからない。ギャラがいいなら出る。これからは言われたことにすぐ対応できるようにしていかないと行きていけない。本業とか副業とか分ける事が時代遅れ」などと語った。
セカンドライフをどう働くべきか?岩下尚史さんは勤め人だとそれまでの肩書を一切忘れるべき、誰も見てないし覚えていないと話した。
ビートたけしは爺さんがきても現場で何気なく入り込んじゃうような高齢社会がシニアに優しい職場なんじゃないかと話した。