- 出演者
- 江口ともみ 阿川佐和子 ビートたけし 東国原英夫 菊川怜 森信茂樹 石戸諭 成田修造
随意契約による5kg2000円台の備蓄米いわゆる“小泉米”が店頭に並び始めて1週間。5月19日~25日に販売されたコメの平均価格は4260円と依然高止まりのまま。就任から約3週間、スピード感重視の政策を打ち出している小泉農水大臣。しかしこの進め方に自民党の元農水大臣から苦言が。それに対し小泉大臣は「運用とかそういったことというのは私は大臣の決めるべきこと」等と述べた。そもそも令和の米騒動の根本は、米不足や農家の低収入。小泉氏は、農政改革を巡り過去には苦い経験も。2015年から2年間、自民党の農林部会長を務め、農協の構造改革で激しい攻防を繰り広げた。しかし思ったような改革は達成できなかった。大臣として再び農政の場に返ってくると「この局面で大事なことは、組織・団体に忖度のしない判断をすること」等と述べた。農政改革は親子2代に渡っての悲願。一方で、財務省から「無関税で輸入できる主食用米の枠を増やすべき」などと提言。
オープニング映像が流れた。
小泉農水大臣について、元財務完了の森信さんは農水省の役人はほっとしていると思うという。これまで減反の問題はいろんな所から批判があり、農水省の中にもおかしいという意見はいっぱいあったという。これまで政策を変えるとOBに忖度したり農水議員に忖度しないといけなかったが、農水大臣が代わりこれでゼロから考えられるという。農水省は春に作付の意識調査をするが、今回の調査で40万トン新米が増えるという。今銘柄米の在庫が出つつあるという。石戸さんは、流通の問題も大きいが、今の小泉氏の評価を確定させていくためには備蓄米が出尽くした後にどういう市場の状況になっているかが最大の勝負だという。現状このままいくと、6月で備蓄米が終わり、来月再来月で足りないとか価格が安定しないというふうになってきたら、安いバーゲンセールのコメを早めに放出しちゃっただけで終わるとマーケットに対するインパクトはほとんど意味がないことになるという。一番の問題は、農水省の調査がいまいち機能してなかった、データが間違ってる可能性が指摘されている。森信さんは、政府の在庫と民間在庫がうまく連動してないから体温計みたいな機能が全く働かないので、一方的に不足したり一方的に過剰になったりするという。小泉氏にやってほしいのは、民間活力を活用して市場を効率化し民間と協力してやるという方向でやってもらうのがいいという。
財務省がコメを輸入を提言したことについて森信さんは、備蓄米がなくなったら輸入米を活用するしかないという意味で、今の段階から輸入米を活用したらいいのではと言っているという。石戸さんは、昨今を考えると無関税である程度食糧用のコメを増やす選択肢はあってもいいという。東国原さんは、基本的に輸入米には反対。ミニマムアクセス米は、ウルグアイ・ラウンドで輸入させられてしょうがなく買ってるから買わなくてもいいと思っているという。成田さんは「国民生活のバランスが取れるなら国内コメ受給率100%を保ったほうがいいが、できないのであれば一時的に輸入するというオプションは政府としては持っておかないと」等と述べた。
止まらない米の高騰。国民はどう生活しているのか。スーパーさんように行ってみる。野菜が他店より2-3割安いという。物価高は年金受給者にも影響している。カラオケ店で働く中里薫さんは、1カ月6万円の年金を受取る。そば店や清掃業などパート4つを掛け持ち。年金だけでは生活が苦しいという。カラオケ店は5時間歌い放題で1500円。ランチを提供するのは中里さん。せめて消費税は食品だけでも減税してほしいという。参議院選挙を前に消費税減税の行方が議論されている。立憲民主党の野田佳彦代表は、食料品についてはゼロにする方針だという。日本維新の会、社民党、日本保守党は、ゼロを打ち出している。食糧品の消費税率8パーセントをゼロにするという。年間約5兆円を税収減とするという。国民民主党の玉木雄一郎代表は、経済状況を見ながら、消費税を5パーセントにする。共産党、れいわ新選組は消費税廃止を目指し、時限的に一律5パーセントにするという。5パーセントならば年間15兆円の税収減となる。参政党は段階的廃止だという。石破茂総理大臣は、消費税を下げることが物価上昇他伊勢区だと思っていないという。食料品をゼロにすると5兆円の減収になるという。5兆円をどこから持ってくるのかという。自民党の森山幹事長が、消費税を下げる公約はできないという。
減税するのであれば財源を示すべきだと自民党は主張。一律5パーセントの主張、食料品だけ0パーセントという主張の2種類がある。食料品0は効果のない政策だという森信さん。森信さんは、困っている人にお金を配ればいいという。日本型軽減税率は、マイナンバーカードを利用して軽減税率対象品の軽減分相当額をポイントで還付するという。時限的な減税なら給付と同じになるという。日本がお金を稼げる国にするしかないと菊川さんがいう。内部留保から賃金にどうつなげるかが問題だと成田さんが言う。石破総理は、日本の財政状況はギリギリだと言っているとのこと。ギリシャより悪いという。
国会で石破総理が「我が国の財政状況はギリシャよりもよろしくない」などと発言したことについて森信さんは「総理が警鐘を鳴らすのは絶対に悪くない」などと話した。また森信さんは「企業の配当と内部留保ばかり増えている。危機のために内部留保を貯めているが、実際に危機が起きても企業は内部留保を放出しない」などと話した。
東京・小金井市にある「麺飯店 俵飯」では「天にそびえる鶏唐ジャージャーとろチーズ飯」などのデカ盛り料理が人気の店。店内は8席だけだが、1日の米の消費量は約20kgだという。
デカ盛りで人気の「俵飯」では、価格高騰を受けて米の仕入先から「今後は米を卸せない」と通達されたという。それ以降は毎日スーパーやドラッグストアで米を買っているとのこと。米の仕入れ値は10kg約3000円から10kg約9000円まで上昇した。店主は物価高対策の1つに挙げられている食料品系の消費税ゼロ案について「店で提供された商品には消費税をかけるとなったらますます外食する人が減るのでは」などと懸念を示した。そして政治に対しては「選挙の票のためではなく国民のために手立てを打ってほしい」などと話した。
企業の賃金が上がらないことについて森信さんは「企業は従業員の安定した雇用のために内部留保の放出を抑えてきた。でも今は人がすぐ辞めるようになってきた」などと話した。成田さんは「大企業などを中心に大幅な賃上げの流れは出来ている」などと話した。石戸さんは「減税を実現させるために政府の支出を抑えるべき」などと話した。東国原さんは「各省庁の基金など政府の無駄遣いは見直すべき」などと話した。
森信さんは「財務省は急な予算編成を頼まれた際にとりあえず基金に積んでおく」などと話した。
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たけしさんは「米不足が日本人にとってこれだけパニックになることを植え付けたとしたらすごい政策」などと話した。