- 出演者
- 江口ともみ 阿川佐和子 ビートたけし
先月18日、新名神高速道路を走る車が遭遇した逆走車。逆走車が車にぶつかり逃走。逆走車を避けるために止まった車に後続のトラックが追突。19日、逆走車を運転していたペルー国籍の男を逮捕。車6台が絡む事故が発生し、4人が軽いけがをした。全国各地で危険な車の逆走が相次いで起きている。4月26日、東北自動車道で逆走車が他の車と正面衝突するなど複数の事故が発生。3人が死亡、10人がけがをした。交通事故鑑定人・中島博史はこの逆走の原因について「事故現場近くにある黒磯板室ICの特殊な構造にあるのではないか」という。本線への入口車線と本線からの出口車線がY字のように交差している「平面Y型」と呼ばれるインターチェンジ。誤って左折すると逆走してしまう構造になっている。平面Y型のICはネクスコ東日本管内だけで約40か所。
神奈川県にある横浜横須賀道路浦賀ICの出入り口。2つの出口車線がガードレールで仕切られていることである勘違いが起きる。交通事故鑑定人・中島博史が「ガードレールが中央分離帯であると誤認すると出口レーンと入口レーンを間違って認識」などとコメントした。進入禁止の看板も右に寄っているためより右側の道路だけが出口車線と勘違いしやすい構造。
様々な危険が潜む高速道路。特に注意が必要なのが首都高速道路。都心環状線外回りの霞が関入口はドライバーが本線の車を確認しにくい右側からの合流。合流車線はトンネル内でカーブしているため危険性が高い。同じく右側合流で危険な一ノ橋JCT。合流される側の都心環状線を走った。南池袋PAの出口は合流車線が短い上に合流手前で一時停止が必要。様々な危険が潜む高速道路を安全に利用するためにはどうすればいいのか、このあと徹底討論。
オープニング映像。多発する逆走、危険な交差点、交通事故ミステリーを徹底調査。ニッポンの交通問題ど~するSP。
元F1レーサー・鈴木亜久里を紹介。複雑な構造の首都高速。藤井サチが「北の丸トンネルは入る前に右からの合流。トンネルに入って明るくなった瞬間左からの合流がある。知っていないとパニックになる」、社会学者・古市憲寿が「東京五輪のころから60年以上経っているから老朽化も進んでいるし無理な車線が多い」、鈴木が「1960年の車は小さい。車が大きくなっている」、交通事故鑑定人・中島博史が「物理的に構造を変えることができないのでAIなどでのナビゲーションみたいなものまで考えていかないといけない」、熊谷宗徳が「車間距離を取るしかない」など述べた。逆走についてはそれに気づいてもどうやって窮地を脱するか、その先で降りられるのではないかなど考えてしまうのではなど話した。
去年7月、愛知・豊橋市でスピードを落とすことなく交差点に進入した車2台が衝突。3週間後にもスピードを落とすことなく直進してきた車が右折しようとする車と衝突。見通しが良いのに事故が多発する魔の交差点について交通事故鑑定人・中島博史氏が徹底調査。JR豊橋駅から車で20分ほどの住宅街の中にある交差点。交差点に面した家の住人によるとこの3年間で7~8件の事故が起きた。対向車線に信号機が立っているというミステリアスな構造が影響している。今年2月、走行車線上に信号機が設置され、その後、事故は起きていない。当初は信号機のない交差点で地下にさまざなまな配管があり、適切な位置を確保できなかった可能性がある。
千葉市緑区の県道66号線と67号線が交差する辺田十字路は片側2車線の見通しの良い大きな交差点だが事故が多発する。赤信号で進入する車が続出。交通事故鑑定人・熊谷宗徳氏は元千葉県警交通課。400件以上の事故原因を解明してきた。手前の信号機と奥の信号機の間隔が狭すぎるため。原則、信号機の間隔は150m以上必要だが、現場の信号機の間隔は約60m。1台の信号機は押しボタン式のため、青のことが多い。
東京・板橋区の環七通り沿いにある交差点は上の根橋と川沿いの一方通行が交差。警察などが公表する危険交差点のランキングに姿を見せない知られある魔の交差点のひとつ。交通事故鑑定人・中島博史氏が検証。橋の柵が見る角度によって見え方が変わるため、車が見えなくなる。関西大学・友枝明保教授は「現場の柵は板状でできていて、円柱のものより見えにくくなる角度が大きい」とコメント。川沿い側からも橋側からも柵が死角となって事故の危険が。
交通事故減少のため、今、注目されているのが自動運転技術。茨城・日立市を走る茨城交通の自動運転バスは最高速度40kmで一般道を走行。車体に設置した22個のカメラ、センサーで信号、車、歩行者などを把握。自動で減速、停車することができる。自動運転レベル4の中型バスを国内で初めて導入。自動運転レベル4は運転の全てをシステムが行うもので、運転手は不要。茨城交通は2026年度中に乗務員のいない営業運行を目指している。
アメリカ・サンフランシスコなどで週に20万回以上利用されている自動運転タクシーのWaymo。特定の条件下で自動運転が運転手なしで可能な自動運転レベル4。
アメリカ・サンフランシスコなどで週に20万回以上利用されている自動運転タクシーのWaymo。周囲360度、最大300mの周辺環境を3Dで描写。夜間、雨などの条件下でも正確に認識。車線変更のタイミングや障害物にも対応。料金は通常のタクシーと同程度。Waymoは今年4月から東京都内でのテスト走行が始まっている。
サンフランシスコで深夜、自動運転タクシーが暴走。自動クラクションで近隣住民は騒音に悩まされた。
高知・香南市では人が主体の自動運転レベル2で事故。交通事故鑑定人・中島博史氏によると運転していた男は日常的に自動運転モードにして着替えをしていた。自動運転レベル2はハンドルから手を離さないよう注意喚起されていて、事故を起こした場合はドライバーの責任。
アメリカの完全無人タクシーの実態について。人間による突然の事態に自動運転は対応できるのか。
特定自動運行実施者はレベル4の特定自動運転を行う許可を得た事業者で、遠隔監視装置の設置、監視する人を配置。国内では一般向けのレベル4の車は販売されていない。現在、法整備が進められている。
ビートたけしは「道路を作る時点で考えないといけない」とスタジオコメント。