2月に行われたミラノ・コルティナ五輪。去年9月に行われた記者会見に登場したのはイタリアのボブスレーチームのマニュエル・マカタ監督。そこに同席したのは大田区の町工場の経営者たち。開催国のボブスレーチームとタッグを組んでオリンピックを目指すことを表明した。ボブスレーは曲がりくねった道を最高時速150キロで進む氷上のF1ともいわれている。100分の1を争うためにソリの性能が重要でBMWやフェラーリも手がけてきた。その戦いに2011年から挑んでいるのが、大田区の町工場の下町ボブスレープロジェクト。しかし過去三度のオリンピックでは知名度不足もあり選手から採用されずレースに出ることもできなかった。プロジェクトの強力企業は今や4分の1ほどになり、存続を危ぶむ声も。そこに転機があり強豪国の技術者のペーター・ヒンツさんが共同開発に手を上げてくれた。その後、その紹介でイタリアのマッティア・バリオラ選手が下町のソリを採用。国際大会で好成績をあげるようになった。バリオラ選手の活躍次第で下町ボブスレーは初めてオリンピックのレースで滑ることができるという。今回はそんな下町の挑戦を追った。
