1ヶ月後、イタリア・コルティナはオリンピックでボブスレー競技が行われる街。細貝さんは自分たちのボブスレーが初めてコースを走るときいてイタリアにやってきた。最終調整を終えたボブスレーは選手に引き渡され、4年もこのボブスレーに乗ってくれているバリオラ選手。細貝さんはそのソリに特別なメッセージを託していた。町工場の不屈の精神を込めた。開催国イタリアならではの強みのオリンピック本番のコースを練習で使用できる。バリオラ選手が最新の下町ボブスレーで滑った。チームのNo.3のアレックス・フェルギナー選手も下町ボブスレーを試してくれるという。その感触は良く、修正した部品がこのコースにぴったりだったという。11月22日の大田区の上田製作所。仲間の工場に細貝さんたちが集まった。オリンピック出場のカギを握る、ワールドカップの初戦をネット配信で見守る。出場権は11月下旬から2ヶ月間に渡って開かれるワールドカップなどの獲得ポイントによって決まる。バリオラ選手は、毎回20位以上前後をキープするのが目安。オリンピックの同じコースでスタート。しかしバリオラ選手のボブスレーは何度も車体がぶれ、何度もコーナーに衝突。大きく減速してしまった。気負いすぎたのか、思わぬミスが相次いだ。32チーム中29位という結果に。
