きのう千秋楽を迎えた大相撲秋場所で優勝を果たし、大関昇進の目安に到達した大の里関。会見では豪雨の被害が出ている地元・石川県への思いを語った。大の里関は石川・津幡町出身、小学校1年生で相撲を始めた。きっかけは相撲経験のある父・知幸さんの言葉だった。実績を重ね相撲にのめり込み、中学と高校は親元を離れ新潟の強豪校へ。高校1年生でインターハイ準優勝など着実に力をつけ、日本体育大学へ進学。全日本選手権で2年連続アマチュア横綱に輝いた。去年、元横綱・稀勢の里が親方を務める二所ノ関部屋に入門した。初土俵から約4か月で十両に昇進すると、ことし1月場所で新入幕、3月場所で三役昇進。スピード出生に髪の毛の成長がおいつかずまげを結えない“ざんばら髪”で土俵に上がっていた。夏場所では初優勝を飾った翌週、故郷・石川県に凱旋した際には「いつ横綱になるの?」との質問が飛び、二所ノ関親方が「まだまだかかると思います」と答えていた。7月場所で大関目安の三役になって直近三場所で33勝まであと12勝とした。秋場所、開幕から11連勝と破竹の勢いで白星を重ね、大関昇進の目安まであと1勝に。昇進をかけ臨んだ十三日目、寄り切りで琴櫻に勝利。初土俵から9場所目、史上最速での大関昇進がほぼ確実に。おととい、勝てば優勝の大一番の相手は豊昇龍。一気に押し出し、初土俵から1年4か月で二場所ぶり2度目の優勝を決めた。大至氏は「相撲界の大谷翔平選手みたいな感じ」とコメント、活躍について「急成長と言ってもいいくらい、元稀勢の里の秘伝の技を大の里に継いだという、素晴らしい師弟の関係ですよ」などと話した。
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