高性能のレーダーを使って道路の形を精密に計測した「3Dマップ(3次元の地図)」は、自動運転に欠かせない技術だが、いま3Dマップをさまざまな分野で活用しようという動きが広がっている。
岩手県の豪雪地帯では、雪で閉ざされた観光道路を毎年3月ごろから除雪して切り開く。道路脇に崖が迫っているが雪で覆われ境目が見えず、安全確保が大きな課題となっていた。そこで3Dマップを使った新たなシステムが試験的に導入された。肉眼では見えない、雪で隠れた道路全面を見通すことができる。画面を確認しながら運転することで、事故を防止できるだけでなく、工期の短縮にもつながったという。システムを開発した企業は、自動運転の本格的な普及を前に、3Dマップを除雪だけでなく、交通事故の調査や防災など、新たなビジネスへ活用していきたいと考えている。人手不足が深刻な建設土木の現場でも、3Dマップが効率化に活用されている。神奈川県内の工事現場で行われている、地下に埋められた通信回線などを住宅に引き込む作業。すでに埋まっている電気・ガスなどのライフラインを傷つけないように進めるため、多大な時間と労力がかかることが課題だった。そこで活用されているのが3Dマップ。ライフラインの位置情報をデータ化し、どこに何が埋まっているのかを正確に把握することができる。マップを見ながら作業することで、経験の浅い作業員でも安全で効率的に工事を進められるようになると考えている。地下のインフラをまとめた3Dマップの活用には政府も注目していて、今年度、東京都や埼玉県の先行地域での活用をはじめ、全国に広げる方針だ。
岩手県の豪雪地帯では、雪で閉ざされた観光道路を毎年3月ごろから除雪して切り開く。道路脇に崖が迫っているが雪で覆われ境目が見えず、安全確保が大きな課題となっていた。そこで3Dマップを使った新たなシステムが試験的に導入された。肉眼では見えない、雪で隠れた道路全面を見通すことができる。画面を確認しながら運転することで、事故を防止できるだけでなく、工期の短縮にもつながったという。システムを開発した企業は、自動運転の本格的な普及を前に、3Dマップを除雪だけでなく、交通事故の調査や防災など、新たなビジネスへ活用していきたいと考えている。人手不足が深刻な建設土木の現場でも、3Dマップが効率化に活用されている。神奈川県内の工事現場で行われている、地下に埋められた通信回線などを住宅に引き込む作業。すでに埋まっている電気・ガスなどのライフラインを傷つけないように進めるため、多大な時間と労力がかかることが課題だった。そこで活用されているのが3Dマップ。ライフラインの位置情報をデータ化し、どこに何が埋まっているのかを正確に把握することができる。マップを見ながら作業することで、経験の浅い作業員でも安全で効率的に工事を進められるようになると考えている。地下のインフラをまとめた3Dマップの活用には政府も注目していて、今年度、東京都や埼玉県の先行地域での活用をはじめ、全国に広げる方針だ。