小泉孝太郎は心臓の病と闘う川崎翔平ちゃんの両親のもとを訪ね、話を聞いた。最初に病がわかったのは妊娠中だった。医師たちの判断により予定より2か月早い出産が決まった。両親は「病気に打ち勝てるのはこの名前しかない」と赤ちゃんに大谷翔平の「翔平」と名付けた。翔平ちゃんは拡張型心筋症で、現時点での治療法はなかった。心臓移植しか方法が残っていなかったが長い期間待ち続けることが想定されたため、補助人工心臓を2台装着した。赤ちゃんに2つの補助人工心臓をつけることはリスクが高かったため早い心臓移植が必要だった。その頃大谷選手はロサンゼルス・エンゼルスに移籍した。