ちなみに今週の活躍のなかで、大谷にしては珍しい一打があった。それが水曜日の先頭打者HR。実は大谷のメジャーキャリアのなかで最も打球速度が遅いHRだった。151kmでキャリア最速191kmを計測した今シーズン6号と比べると約40kmの差。打球速度が遅くともHRになるのは一流の技術が隠されているはず。鳥谷さんはこのバッティングについて「カーブで緩かったので体が崩されてバットは下を向く、このまま打つと今まで通りあがるが、ここで大谷選手はこのままだと体から離れて力が伝わり辛いので右肘を閉める。そうするとバットのヘッドは上がり強く打てる。大谷選手は両方の形ができるだけでもHR数が増える。」などと解説した。