球団初の2年連続世界一を目指すドジャース。先週のワールドシリーズ第2戦、山本由伸は歴史に残る快投を見せた。30球団トップのチーム打率を誇るブルージェイズ打線を圧倒し、105球を投げ1失点8奪三振とワールドシリーズ日本投手初の完投。24年ぶりとなるポストシーズン2試合連続完投勝利を達成した。その快投をデータで分析すると、驚くべき秘密が明らかになった。教えてくれたのはMLB公式アナリストのデービッド・アドラーさん。山本の完投を支えたのは2つの球種だという。1つめは平均以上に変化するカーブ。レギュラーシーズンではスプリットで多く三振を取っていたが、第2戦では三振の半分をカーブで奪った。アドラーさんは山本のカーブについて「水平、垂直の両方向でメジャー平均より大幅に変化し、非常に効果的」などと語った。完投を支えたもう1つの球種が、打者にゴロを打たせるカットボール。ストレートと同じ軌道から小さく変化し、バットの芯を外す。アドラーさんは「ゴロを打たせると早めにアウトを取れるので、長い回を投げることを可能にした」などと語った。その2日後の第3戦、山本の世界一への覚悟がチームを鼓舞した。試合は6時間を超え、ドジャースは投手を10人つぎ込む総力戦となった。ドジャースはもし19回に突入した場合、内野手のロハスが投げるしかない状況だったという。自分が投げるつもりで投球練習を開始した山本について、カーショー投手は「彼は自分から行けると言った、本当にすごいことだ」などとコメント。延長18回に打席に立ったフリーマンは山本の姿に奮い立ち、ホームランで決着をつけた。
